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有害事象共通用語規準 v5.0日本語訳JCOG版(略称:CTCAE v5.0 -JCOG)

  Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
悪心 摂食習慣に影響のない食欲低下 顕著な体重減少, 脱水または栄養失調を伴わない経口摂取量の減少 カロリーや水分の経口摂取が不十分;経管栄養/TPN/入院を要する - -
嘔吐 治療を要さない 外来での静脈内輸液を要する;内科的治療を要する 経管栄養/TPN/入院を要する 生命を脅かす 死亡
好中球数減少 <LLN-1,500/mm3
<LLN-1.5×10e9/L
<1,500-1,000/mm3
<1.5-1.0×10e9/L
<1,000-500/mm3
<1.0-0.5×10e9/L
<500/mm3
<0.5×10e9/L
-
発熱性好中球減少症 - - ANC<1,000/mm3で, かつ, 1回でも38.3°C(101゜F)を超える, または1時間を超えて持続する38°C以上(100.4゜F)の発熱 生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
貧血 ヘモグロビン
<LLN-10.0g/dL;
<LLN-6.2mmol/L;
<LLN-100g/L
ヘモグロビン
<10.0-8.0g/dL;<6.2-4.9mmol/L;<100-80g/L
ヘモグロビン
<8.0g/dL;
<4.9mmol/L;
<80g/L;
輸血を要する
生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
静脈炎 - あり - - -
便秘 不定期または間欠的な症状;便軟化薬/緩下薬/食事の工夫/浣腸を不定期に使用 緩下薬または浣腸の定期的使用を要する持続的症状;身の回り以外の日常生活動作の制限 摘便を要する頑固な便秘;身の回りの日常生活動作の制限 生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
末梢性運動ニューロパチー 症状がない;臨床所見または検査所見のみ 中等度の症状;身の回り以外の日常生活動作の制限 高度の症状;身の回りの日常生活動作の制限 生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
末梢性感覚ニューロパチー 症状がない 中等度の症状;身の回り以外の日常生活動作の制限 高度の症状;身の回りの日常生活動作の制限 生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
聴力障害 成人の評価プログラム(1, 2, 3, 4, 6, 8 kHzのオージオグラム):15-25dBの閾値変動(少なくとも片側の耳で, オージオグラム上の2つ以上の隣接する周波数での平均聴力を用いる)

成人で評価プログラムを用いない場合:記録として残る聴力損失はないが聴力の自覚的な変化がある

小児の評価プログラム(1, 2, 3, 4, 6, 8 kHzのオージオグラム):>20dBの閾値変動を伴う難聴(例:25dBHL以上);少なくとも片側の聴力が>4kHz(例:6または8kHz)で感音難聴
成人の評価プログラム(1, 2, 3, 4, 6, 8 kHzのオージオグラム):>25dBの閾値変動(少なくとも片側の耳で,オージオグラム上の2つの隣接する周波数での平均聴力を用いる)

成人で評価プログラムを用いない場合:補聴器/治療を要さない聴力低下;身の回り以外の日常生活動作の制限

小児の評価プログラム(1, 2, 3, 4, 6, 8 kHzのオージオグラム):少なくとも片側の聴力が4kHzで>20dBの閾値変動
成人の評価プログラム(1, 2, 3, 4, 6, 8 kHzのオージオグラム):>25 dBの閾値変動(少なくとも片側の耳で,オージオグラム上の3つの隣接する周波数での平均聴力を用いる);治療を要する

成人で評価プログラムを用いない場合:補聴器/治療を要する聴力低下;身の回りの日常生活動作の制限

小児の評価プログラム(1, 2, 3, 4, 6, 8 kHzのオージオグラム):少なくとも片側の聴力が補聴器等の治療を要する聴力低下;片側聴力が2-<4kHzで>20dBの閾値変動
成人:両側の顕著な聴力低下(≧2kHzで閾値の絶対値が>80dB);日常生活で用をなさない聴力

小児:聴覚医学的にみて人工内耳が必要と判断される;>40dBHL(例:45dBHL以上);2kHz以上で感音難聴
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有害事象共通用語規準 v5.0 日本語訳JCOG版より引用
(JCOGホームページ http://www.jcog.jp)