HOME > レジメン解説 > 血液がん > CHOP療法・R-CHOP療法 > Expert > 有害事象共通用語規準

有害事象共通用語規準 v5.0日本語訳JCOG版(略称:CTCAE v5.0 -JCOG)

  Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
注入に伴う反応 軽度で一過性の反応;点滴の中断を要さない;治療を要さない 治療または点滴の中断が必要. ただし症状に対する治療(例: 抗ヒスタミン薬, NSAIDs, 麻薬性薬剤, 静脈内輸液)には速やかに反応する; ≦24時間の予防的投薬を要する 遷延(例:症状に対する治療および/または短時間の点滴中止に対して速やかに反応しない);一度改善しても再発する;続発症により入院を要する 生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
悪心 摂食習慣に影響のない食欲低下 顕著な体重減少, 脱水または栄養失調を伴わない経口摂取量の減少 カロリーや水分の経口摂取が不十分;経管栄養/TPN/入院を要する
嘔吐 治療を要さない 外来での静脈内輸液を要する;内科的治療を要する 経管栄養/TPN/入院を要する 生命を脅かす 死亡
高血糖 血糖値がベースラインを超える, 内科的治療を要さない 糖尿病に対する日常管理の変更を要する; 経口血糖降下薬を要する; 糖尿病の精密検査を要する インスリン療法を要する; 入院を要する 生命を脅かす; 緊急処置を要する 死亡
便秘 不定期または間欠的な症状;便軟化薬/緩下薬/食事の工夫/浣腸を不定期に使用 緩下薬または浣腸の定期的使用を要する持続的症状;身の回り以外の日常生活動作の制限 摘便を要する頑固な便秘;身の回りの日常生活動作の制限 生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
好中球数減少 <LLN-1,500/mm3
<LLN-1.5×10e9/L
<1,500-1,000/mm3
<1.5-1.0×10e9/L
<1,000-500/mm3
<1.0-0.5×10e9/L
<500/mm3
<0.5×10e9/L
発熱性好中球減少症 ANC<1,000/mm3で, かつ, 1回でも38.3°C(101゜F)を超える, または1時間を超えて持続する38°C以上(100.4゜F)の発熱 生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
末梢性運動ニューロパチー 症状がない;臨床所見または検査所見のみ 中等度の症状;身の回り以外の日常生活動作の制限 高度の症状;身の回りの日常生活動作の制限 生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
末梢性感覚ニューロパチー 症状がない 中等度の症状;身の回り以外の日常生活動作の制限 高度の症状;身の回りの日常生活動作の制限 生命を脅かす;緊急処置を要する
脱毛症 遠くからではわからないが近くで見るとわかる50%未満の脱毛;脱毛を隠すために, かつらやヘアピースは必要ないが, 通常と異なる髪形が必要となる 他人にも容易にわかる50%以上の脱毛;患者が脱毛を完全に隠したいと望めば, かつらやヘアピースが必要; 社会心理学的な影響を伴う
有害事象共通用語規準 v5.0 日本語訳JCOG版より引用
(JCOGホームページ http://www.jcog.jp)