HOME > レジメン解説 > 血液がん > ILd療法 > Expert > 有害事象共通用語規準

有害事象共通用語規準 v5.0日本語訳JCOG版(略称:CTCAE v5.0 -JCOG)

  Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
動脈血栓塞栓症 緊急処置を要する 生命を脅かす; 循環動態が不安定または神経学的に不安定; 臓器障害; 四肢の喪失 死亡
血栓塞栓症 内科的治療を要さない(例: 表在性血栓症) 内科的治療を要する 緊急の内科的治療を要する(例: 肺塞栓症または心臓内血栓) 循環動態が不安定または神経学的に不安定で生命を脅かす 死亡
好中球数減少 <LLN-1,500/mm3
<LLN-1.5×10e9/L
<1,500-1,000/mm3
<1.5-1.0×10e9/L
<1,000-500/mm3
<1.0-0.5×10e9/L
<500/mm3
<0.5×10e9/L
発熱性好中球減少症 ANC<1,000/mm3で, かつ, 1回でも38.3°C(101゜F)を超える, または1時間を超えて持続する38°C以上(100.4゜F)の発熱 生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
血小板数減少 <LLN-75,000/mm3;
<LLN-75.0×10e9/L
<75,000-50,000/mm3;
<75.0-50.0×10e9/L
<50,000-25,000/mm3;
<50.0-25.0×10e9/L
<25,000/mm3;
<25.0×10e9/L
悪心 摂食習慣に影響のない食欲低下 顕著な体重減少, 脱水または栄養失調を伴わない経口摂取量の減少 カロリーや水分の経口摂取が不十分; 経管栄養/TPN/入院を要する
嘔吐 治療を要さない 外来での静脈内輸液を要する; 内科的治療を要する 経管栄養/TPN/入院を要する 生命を脅かす 死亡
下痢 ベースラインと比べて<4回/日の排便回数増加; ベースラインと比べて人工肛門からの排泄量が軽度に増加 ベースラインと比べて4-6回/日の排便回数増加; ベースラインと比べて人工肛門からの排泄量の中等度増加; 身の回り以外の日常生活動作の制限 ベースラインと比べて7回以上/日の排便回数増加; 入院を要する; ベースラインと比べて人工肛門からの排泄量の高度増加; 身の回りの日常生活動作の制限 生命を脅かす; 緊急処置を要する 死亡
水疱性皮膚炎 症状がない; 体表面積の<10%を占める水疱 体表面積の10-30%を占める水疱; 痛みを伴う水疱; 身の回り以外の日常生活動作の制限 体表面積の>30%を占める水疱; 身の回りの日常生活動作の制限 体表面積の>30%を占める水疱; 水分バランス異常または電解質異常を伴う; ICUや熱傷治療ユニットでの治療を要する 死亡
スティーヴンス・ジョンソン症候群 体表面積の<10%を占める表皮壊死による症状(例: 紅斑, 紫斑, 表皮剥離, 粘膜剥離) 体表面積の10-30%を占める表皮壊死による症状(例: 紅斑, 紫斑, 表皮剥離, 粘膜剥離) 死亡
中毒性表皮壊死融解症 表皮壊死が体表面積の≧30%を占め, 症状を伴う(例: 紅斑, 紫斑, 表皮の剥離) 死亡
浮動性めまい 軽度の浮遊感または身体が動く感覚 中等度の浮遊感または身体が動く感覚; 身の回り以外の日常生活動作の制限 高度の浮遊感または身体が動く感覚; 身の回りの日常生活動作の制限
傾眠 普段より傾眠/眠気があるが軽度 中等度の鎮静; 身の回り以外の日常生活動作の制限 鈍麻/混迷 生命を脅かす; 緊急処置を要する 死亡
末梢性運動ニューロパチー 症状がない;臨床所見または検査所見のみ 中等度の症状;身の回り以外の日常生活動作の制限 高度の症状;身の回りの日常生活動作の制限 生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
末梢性感覚ニューロパチー 症状がない 中等度の症状;身の回り以外の日常生活動作の制限 高度の症状;身の回りの日常生活動作の制限 生命を脅かす;緊急処置を要する
有害事象共通用語規準 v5.0 日本語訳JCOG版より引用
(JCOGホームページ http://www.jcog.jp)