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2022.09.26

S-1単剤療法

監修藤田医科大学 岡崎医療センター 薬剤部 部長 太田 秀基 先生
適応 胃癌における術後補助化学療法
投与の詳細 1コース42日間(8コース実施)

本レジメンについて

  • ●胃癌における術後補助化学療法の標準治療である。
  • ●StageⅡ(T1を除く)・ⅢA・ⅢBの胃癌の術後補助化学療法として実施されたACTS-GC試験において、S-1療法の3年OSは80.1%(手術単独群 70.1%, ハザード比 0.68, 95%信頼区間 0.52-0.87、p=0.003, Cox比例ハザードモデル, log-rank検定)1)、 5年OSは71.7%(手術単独群61.1%, ハザード比 0.669, 95%信頼区間 0.540-0.828, Cox比例ハザードモデル)2)と報告されている。
1) Sakuramoto S, et al.: N Engl J Med. 2007; 357(18): 1810-20.
2) Sasako M, et al.: J Clin Oncol. 2011; 29(33): 4387-93.

副作用の特徴

  • ●経口薬であるため、患者・家族による服薬管理と副作用管理が重要である。
  • ●流涙は長期に残存し、涙道閉塞に至ったり、角膜障害による視力低下が生じたりする場合もあるため、眼科医へ紹介するなど適切な対応が必要である。
【副作用の出やすい時期と相対的頻度のイメージ図】