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有害事象共通用語規準 v4.0日本語訳JCOG版(略称:CTCAE v4.0 -JCOG)

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末梢性感覚ニューロパチー 症状がない;臨床所見または検査所見のみ;治療を要さない 中等度の症状がある;身の回り以外の日常生活動作の制限 高度の症状がある; 身の回りの日常生活動作の制限;補助具を要する 生命を脅かす; 緊急処置を要する 死亡
末梢性感覚ニューロパチー 症状がない;深部腱反射の低下または知覚異常 中等度の症状がある;身の回り以外の日常生活動作の制限 高度の症状がある;身の回りの日常生活動作の制限 生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
悪心 摂食習慣に影響のない食欲低下 顕著な体重減少, 脱水または栄養失調を伴わない経口摂取量の減少 カロリーや水分の経口摂取が不十分;経管栄養/TPN/入院を要する - -
嘔吐 24時間に1-2エピソードの嘔吐(5分以上間隔が開いたものをそれぞれ1エピソードとする) 24時間に3-5エピソードの嘔吐(5分以上間隔が開いたものをそれぞれ1エピソードとする) 24時間に6エピソード以上の嘔吐(5分以上間隔が開いたものをそれぞれ1エピソードとする);TPNまたは入院を要する 生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
手掌・足底発赤知覚不全症候群 疼痛を伴わないわずかな皮膚の変化または皮膚炎(例:紅斑, 浮腫, 角質増殖症) 疼痛を伴う皮膚の変化(例:角層剥離, 水疱, 出血, 浮腫, 角質増殖症); 身の回り以外の日常生活動作の制限 疼痛を伴う高度の皮膚の変化(例:角層剥離, 水疱, 出血, 浮腫、角質増殖症);身の回りの日常生活動作の制限 - -
下痢 ベースラインと比べて<4回/日の排便回数増加;ベースラインと比べて人工肛門からの排泄量が軽度に増加 ベースラインと比べて4-6回/日の排便回数増加; ベースラインと比べて人工肛門からの排泄量が中等度増加 ベースラインと比べて7回以上/日の排便回数増加;便失禁;入院を要する; ベースラインと比べて人工肛門からの排泄量が高度に増加; 身の回りの日常生活動作の制限 生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
アレルギー反応 一過性の潮紅または皮疹;<38℃(100.4°F)の薬剤熱; 治療を要さない 治療または点滴の中断が必要. ただし症状に対する治療(例:抗ヒスタミン薬, NSAIDs, 麻薬性薬剤)には速やかに反応する; ≦24時間の予防的投薬を要する 遷延(例:症状に対する治療および/または短時間の点滴中止に対して速やかに反応しない);一度改善しても再発する;続発症(例:腎障害, 肺浸潤)により入院を要する. 生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
アナフィラキシー - - 蕁麻疹の有無によらず症状のある気管支痙攣;非経口的治療を要する;アレルギーによる浮腫/血管性浮腫;血圧低下 生命を脅かす;緊急処置を要する 死亡
有害事象共通用語規準 v4.0 日本語訳JCOG版より引用
(JCOGホームページ http://www.jcog.jp)